今回は、休職を開始した直後の生活や心境について書いていきます。
休職したけど、どう過ごしたらいいんだろう
診断書を会社に提出し、正式に休職に入ったものの、最初のうちは「どう過ごしたらいいか」まったく見当がつきませんでした。
医師からは「とにかく体を休めて、心も休めて。好きなことをして過ごしてください」と言われていました。生活リズムなどについて尋ねても、「今は寝たかったら寝る、で大丈夫。とにかくストレスなく過ごしてください」とのことでした。
しかし、いざ休みが始まると、「自分にとってストレスがない状態、休まる状態とはどういうことなのか」が分からず、困ってしまいました。
特に難しかったのが、「心を休める」ということです。 自分には音楽や落語鑑賞などの趣味がありますが、休職し始めたこの時期は、それらを心から楽しめる状態ではありませんでした。頭がぼんやりとしていて、楽しむという感情が湧きにくかったのです。
とりあえず、医者の言う通りに寝たいだけ寝てみたのですが、単にベッドで寝ているだけだと、かえって気持ちが沈んでいってしまうことがわかりました。結局「寝るだけではダメだな」と思いました。

そこで、「バスに乗って、知らないところで降りて散歩してみる」ということを試してみました。 これは、やってみたことの中では比較的良かったです。積極的に楽しもうと気負う必要がなく、ただ景色を眺めながら散歩するだけなので、ぼんやりすることができました。
それでも、「これで本当に休めているのかな」という感覚は消えず、休職初期は「休み方」自体を模索する日々でした。(自分の心の休め方は、半年後の今でも模索しているぐらいなので、本当に難しいテーマなのだと思います。)
本当に好きなことをしているだけでいいのか
この時期、自分は、「休まる」という感覚をなかなか得られなかったことや、金銭的な不安もあり、「本当に好きなことをしているだけでいいのだろうか?」と感じていました。
今振り返ると、「好きなことをする」というのは、要するに「ストレスがかからないように生活する」ということだったのかなと思います。趣味であっても、無理に楽しもうとするとストレスになることもあります。だから、好きなことを「しなければならない」わけではないのでしょう。
ただ、好きなことをすることで、ストレス源から気持ちを離すことができ、「楽しい」「心地よい」という感覚を少しずつ取り戻せるかもしれません。それが、休職生活のリハビリの一歩目になるのかなと、今は考えています。
これを書いている時点で休職して半年が経っていますが、いまだに「心地よい過ごし方とはなんなんだろう」と自問しています。自分の気持ちを置き去りにしてきたツケはそれなりに重いと感じますが、自分を回復させる方法を少しずつ探していきたいと思っています。


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