今回は、休職を開始した直後の生活や心境について書いていきます。
休職したけど、どう過ごしたらいいんだろう
診断書を会社に提出し、正式に休職に入ったものの、最初のうちは「どう過ごしたらいいか」まったく見当がつきませんでした。
メンタルクリニックの医師からは、「とにかく体を休めて、心も休めて。好きなことをして過ごしてください」と言われていました。 自分が「睡眠とか生活リズムとかは、どうしたら…」と尋ねると、「そういうことは後々考えればいいです。今は、寝たかったら寝る、で全然いいです。とにかくストレスなく過ごしてください」とのことでした。
「そうですか」と帰ってきたものの、いざ休みが始まると、「自分にとってストレスがない状態、休まる状態とはどういうことなのか」が分からず、困ってしまいました。
特に難しかったのが、「心を休める」ということです。 自分には、音楽を聞くことや落語を聞くことなどいくつか趣味がありますが、休職し始めたこの時期は、その趣味をまったく楽しめる状態ではありませんでした。叱責された後のように頭がホワイトアウトしてしまっている状態が続いているので、楽しむということも難しかったです。
とはいえ、単にベッドで寝ているだけだと、かえって気持ちが沈んでいってしまう。自分は軽い睡眠時無呼吸症候群でもあり、睡眠をとっても必ずしも体が回復するわけでもない。結局、「寝るだけではダメだな」と思いました。
そこで、「バスに乗って、知らないところで降りて散歩してみる」ということも試してみました。これは、やってみたことの中では比較的良かったような気もします。積極的に楽しまなければならないことは難しくても、ぼんやりリラックスすることならできるようでした。ただ、やはり頭がぼんやりしていて、「これで本当に休めているのかな」という感覚が続きました。休職初期は、その「休み方」自体を模索するところからのスタートだったと言えると思います。
本当に好きなことをしているだけでいいのか
自分が「休まる」という感覚を得られなかったことや、他の記事でも書きますが金銭的な問題もあり、「本当に好きなことをしているだけでいいのだろうか?」と感じていました。
今から考えると、好きなことをする、というのは、要するにストレスがかからないように生活する、ということなのかな、と思います。趣味であっても、積極的に楽しむのが難しい場合もあるし、ストレスが生じることもある。熱中しすぎて生活リズムが崩れるかもしれない。だから、好きなことをどうしてもしなきゃいけない、というわけではないのでしょう。
でも、好きなことをすることで、ストレス源から気持ちを離すことができるし、「楽しい」という気持ちや、「心地よい」「休めている」という感覚が取り戻せるかもしれません。そのことを、休職生活の一歩目としてやると良いのかな、と今自分は考えています。
とはいえ、これは簡単な話ではありません。これを書いている時点で休職して半年が経っていますが、いまだに「心地よい過ごし方とはなんなんだろう」と自問しているところがあるので、自分の気持ちをほったらかしにしてきたツケはそれなりに重いんだな、とも感じます。休職するような事態に陥る前に、頑張る時は頑張りつつも、自分を回復させる方法を探していけると、サステナブルに働いていくことができるんだろうな、というのが、反省点としてありますね。

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