休職のきっかけと、実際に休職するまで(休職生活の経緯①)

今回は、自分が休職に至った経緯と、その決断の背景にあった葛藤についてお話ししようと思います。

休職のきっかけ

休職の直接的なきっかけは、上司からの叱責でした。自分はリモートワークで働いていて、その叱責にやや理不尽なところがあったので反論したかったのですが、反論したくても詰まってしまい言葉が出てこず、何も言えないままお昼休みに入りました。

気分転換にスーパーへ買い物に出かけたのですが、その帰り道、突然涙が溢れてきました。その時感じたのは、「幸せな時間を返してほしい」という切実な思いでした。もともとストレスフルな状況だったこともあり、仕事のことに苛まれて日常があまり楽しめなくなっていたのです。

ともかく、そう思ったら、涙が止まらなくなってきてしまい、家に帰ってからは、まるでジブリのヒロインのように「わーっ」と声を上げて泣いてしまいました。自分の人生でこんなことは初めてだったので、自分でも本当にびっくりしました。

この時点では、まさか自分が休職するとは考えてもいませんでした。しかし、この出来事があって、「これは何かしら対処する必要がある」と感じたので、産業医の方に急いで面談を組んでもらいました。そこで「こうこうこういうことがあって…」と事情を話したところ、「それはもう、休んだ方がいいんじゃないですか」という言葉が返ってきたのです。その瞬間、「休職」という選択肢が、自分の中に急に現実味を帯びて現れた感じでした。

自分が休職すべき状態だと、自分ではわからなかった

実は、それ以前にも仕事ストレスを感じた時に、カウンセリングに行ってみたり、メンタルクリニックにかかったりしていました。その目的は、「休職に至らないまでも、このストレスフルな状況にどう対処したらいいのか」「どこまでいったら休職すべきなのか」を知るためでした。その時、精神科医から言われたのは、「休職はある意味、“手段”にもなってしまう。ちょっとしたことで休職すると、復帰してもそれを繰り返すようになりがちだ」ということでした。自分も「まあ、それもそうかな」と納得していた部分があります。そうしたこともあり、自分がどれほどのストレスを抱えていて、本当に休職すべき状況なのかどうか、自分ではまったく判断がつきませんでした。

自分自身がストレスを感じやすいタイプであるという認識はあったので、逆に「これぐらいのことは我慢すべきことなのかな」とも思っていました。客観的に見て、いわゆる「パワハラ」があったとか、残業がものすごく多いとか、そういう状況ではなかったのです。むしろ、環境としては「ホワイト」寄りだったと思います。だからこそ、「この状況で休職する」ということを、自分自身でなかなか判断できなかったのだと思います。

布団から起き上がれないとか、そういう「うつ」が極まった状態ではありませんでした。だから、働けるといえば働けるのですが、叱責されるような局面に陥ると、頭がホワイトアウトして何も言えなくなってしまう。その後数時間引きずって仕事が手につかないような状態だったので、そういう意味では、確かに「仕事ができない状態」ではあったのだと思います。

そうした中で産業医に面談し、「今、休職したらどうか」と勧められました。最終的には「じゃあ、そうします」と自分で決断したのですが、この時もやはり、自分で判断するのは非常に難しかった、というのが正直なところです。 (今年の4月、今から半年前のことです。)

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