カウンセリングをおすすめしたいが、カウンセラーを探すのが難しすぎる(休職生活の経緯⑤)

休職から2〜3ヶ月が経った、6月か7月頃。ある程度休む期間は取れていたものの、同居する妻に怒られたりした際には、症状がぶり返すことも度々ありました。

「これは、ただ休むだけではなく、もう少し積極的なアプローチが必要なのではないか」

そう思い、精神科医と相談した上で、カウンセリングを受けることにしました。今回は、カウンセリングについて書いていきたいと思います。

カウンセリングをおすすめしたい理由

自分は昔から自分の感情を取り扱うのが下手で、対人関係においても自分が我慢すれば丸くおさまるのだ、と思って過ごしてきました。今回休職に至ってみて、そうした心の習慣を、何か変える必要があるのかもしれない、と感じ、それが自分1人では難しいと感じたので、カウンセリングをすることにしました。

カウンセリングは、自分の内面を探索しながら、問題となっている現象をいい方向に持っていくための方法だと理解しています。精神疾患を心の問題だと捉える場合、どうにかして自分の心を深く知って、感じ方や考え方のクセを必要に応じて変えていく必要があるのだと思います。確かに中には胡散臭いものもありますが、この「心の取り扱い」の技法こそがカウンセリングであり、その専門家がカウンセラーなのだと思っています。精神科では薬の処方がメインになってしまうので、内面に踏み込んだ話はできません。ただ休んでいても解決しないと思う場合は、別のアプローチとしてカウンセリングをおすすめしたいです。

自分に限らず、「心の取り扱い」というのはとても難しいものだと思っています。真っ当に社会生活を送れているように見えても、どこかで抑圧されていたり、逆に他人を我慢させていたり、なんらかの歪みはあると思います。その歪みが大きくなりすぎると、精神疾患のような形で表れてくるのではないでしょうか。個人的には、休職していない人でも、少し辛くなった時にカウンセリングにかかれるような体制を準備しておくことはとても大事だと思っています。

カウンセラーの探し方

しかし、カウンセラーの「探し方」が非常に難しいのです。

理由はいろいろありますが、まず挙げられるのが、カウンセラーが複数名いたときに、何が違うのか、非常にわかりづらく、選ぶ基準を持ちづらいことです。

選ぶ基準の1つとしては資格が挙げられます。カウンセリングに関連する資格としては、まず「臨床心理士」や「公認心理師」といった国家資格があり、これらは大学院などで専門知識を習得しないと取得できません。この他に、民間の資格が非常に多岐にわたって存在します。

問題は、例えば「臨床心理士」と「公認心理師」でアプローチにどう違いがあるのか、素人にはまったく分からないことです。

昔のフロイト的な精神分析のように、手法がパキッと分かれているというよりは、それらをカウンセラーそれぞれがミックスして実践している、というのが現代のカウンセリングの様子であるようです。 自分の場合も、最初は「箱庭療法」などの手法をベースに探そうとしましたが、うまく見つけることができず、挫折しました。そもそも自分の困りごとに対してどの手法が合っているかも分かりませんしね。

結局、カウンセラーの探し方というのは、「資格を基準に探し、その中で『相性』のいい人を見つける」というやり方しかないようです。 ただ、その「相性がいい」というのが何なのか、自分にも未だに正直よく分かっていません。

自分は6月か7月頃から、ずっと同じカウンセラーさんにお願いしています。 その方にはある程度話がしやすいですし、少しずつ考えがまとまっていく感覚、対処法の手がかりが得られる感覚はあります。 ただ、現在(10月)まで4ヶ月ほど、1回につき8,000円を月に2〜4回支払っていると考えると、かなりの金額をつぎ込んでいるわけで、「本当にこの人で最適なのか」と聞かれると、自分では判断がつかないところです。

参考までに、自分が今のカウンセラーさんに出会うまでの経緯を書いておきます。

  1. 一人目(家の近く・会社とも連携したカウンセラー) 以前も一度かかったことがある方でした。非常に客観的で冷静な意見をくれるのですが、こちらの「今の苦しさをどうにかしたい」という気持ちに寄り添ってくれる感じではありませんでした。「心理学で言うとこういう概念があって、あなたは今これが足りないね」といった話が中心で、知識としては有益だったのですが、自分が必要としているアプローチだとは感じられませんでした。
  2. 二人目(ネットで検索・評判重視) 「ちょっと別の人も探してみよう」とネットで探し、評判の良さそうな方を訪ねました。この方が今お願いしている方です。 この方は、対話の中で「自分で気づきや考えを発見していく」のを促す手法の方です。自分にとって話しやすい方だったのと、合間に投げてくれる「質問」が非常にうまく、自分の考えを進める上で助けになったと感じたため、しばらくお願いすることにしました。

自分の場合は二人目で見つかったから良かったものの、相性が合わずに点々としてしまうケースも多いと思います。 ただ、精神科医は(自分の担当の場合)具体的な解決方法を教えてくれる立場ではないので、症状に対処し、自分で対策を編み出さなければいけない状況において、カウンセリングは非常に有効な手段だと感じています。

最後に、探し方についての補足です。 ネットで探すと、「前世の記憶が」「アセンションが」といった、スピリチュアルで、言ってしまえば“怪しい”ものも「カウンセリング」として出てきます。 少なくとも公認心理師や臨床心理士の立場からすると、そうしたアプローチは推奨されないそうです。穏やかなアプローチではない、ということだけは客観的に言えるかと思います。

ネットにはさまざまな方がカウンセラーの探し方、見つけ方を書いてくださっています。そちらもぜひ参考にしてみてください。

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