休職中、共働きの妻と二人で暮らす上で、特に「家事分担」は自分にとって大きな課題でした。今回はそのあたりについて書いていこうと思います。
休職者の「仕事」は「休む」こと、とよく言われるけど……
妻は日中フルタイムで働いています。そのため、当然ながら妻に比べ自分の方が圧倒的に「暇」にはなります。 ただ、ここで難しかったのが「自分は今、休養が必要な状態である」という点です。
「家にいるんだから、家事は全部やって」と言われてしまうと、当時の自分には荷が重い状態でした。もちろん家事が息抜きになれば良いのですが、やりたくない量の家事を無理に引き受けるのは、ストレスから回復するという休職の目的に照らして、良くないのではないかと考えました。

とはいえ、これをどう伝えるかは非常に悩みました。関係がこじれて新たなストレス源になってしまっては本末転倒です。ゆっくり話し合って、お互いの妥協点を探っていく必要がありました。
「家で仕事をしている」状態にならないようにする
自分にとって辛かったのは、洗濯や皿洗いなどが「やらなければいけないタスク」になってしまうことでした。たとえば、キッチンの洗い物に関しては、何日溜めてはいけない、というルールは特になかったので、自分の中でタスク化されませんでした。一方、我が家のルールとして、洗濯物を洗ったらすぐ干さなければならない、干したものは日が暮れる前に回収しなければならない、というルールがありました。妻が洗濯機を回して出かけると、この2つは必ずやらなければならないタスクになってしまいます。
こうした、「このタスクを、この時間までにやらなきゃいけない」という状況が家で発生すると、精神的には仕事をしているのとあまり変わらなくなってしまうように感じてしまっていました。特に、自分はタスクワークで仕事を思い出してしまうようなところがあったので、休職初期はこれを避けたかったのです。
家電や家具で家事の「総量」を減らす
こうした状況に対処するために、自分たちの場合、家電や家具を購入することで、家事の総量を減らし、お互いのストレスを減らすことができました。 お金の不安はありましたが、背に腹は代えられません。参考までに、私たちが導入してよかったものを紹介します。
食洗機(サブスク)
もともと自分が皿洗いを担当していたのですが、(当たり前ですが)いくら洗ってもすぐに洗い物の山ができてしまい、とても大変に感じていました。「シンクに食器が溜まっている状態」が妻にとってはストレスだったようで、それで怒られることもしばしばでした。そこで、食洗機を導入することを思い立ちました。
しかし、調べてみるととても高い……。5万〜10万ぐらいの規模感のお金はなかなかポンと出せません。加えて、キッチンのサイズやレイアウトに収まるか、割とシビアに考える必要があるようです。実際に寸法を測ってみたりして検討はしたものの、ちょっと購入するのは躊躇われました。
そこで、レンタルで食洗機をお試ししてみることにしました。お試しと言っても、サブスク形式で、月額料金で食洗機を使い続けることができます。これなら実際に洗い物がどれだけ楽になるか試せますし、万が一キッチンに置けなかった場合でも、購入するよりはるかに少ない損失で済みます。
最終的にレンタルしたのが1人暮らし用の食洗機でしたが、これでも洗い物の手間をかなり減らすことができました。現在でも毎日愛用しています。
ルンバ
床掃除も自分の担当でした。これは毎日やる必要があるのですが、コンスタントにできず怒られたりしていました。
たまたま妻の家族がルンバを持て余していたそうで、それを持ってきてもらいました。ルンバを導入してからは、床をある程度きれいな状態に保てるようになりました。なかなか毎日とはいかないのですが、ルンバを回すにも最低限の床のきれいさが必要なので、その維持のモチベーション含め導入してよかったと思っています。
このように、細かいことでも「自分のストレスになること」を見極め、それを減らしていく工夫は、私の休職生活において精神衛生上とても大事なことでした。皆さんの参考になったら嬉しいです。

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