休職1ヶ月目〜2ヶ月目の経済的な負担と「焦り」(休職生活の経緯④)

休職が始まって、明らかにお金の話を考えなければいけなくなりました。想定よりも出費が多かったからです。なぜそうなってしまったのか、今回はそのあたりのお話を書いていきます。

「住民税」と「社会保険料」が想定外に高い

休職してすぐ、「傷病手当金」の申請をしました。手続きはスムーズに進んだものの、それが実際に振り込まれるまでには2ヶ月ほどのタイムラグがあると聞いていました。

我が家は生活費や家賃を妻と折半(私がやや多め)していたので、それが固定費として毎月発生します。口座の蓄えを考えると、これぐらいまでは減るだろうが、どうにか持ちこたえられるかな、と計算していました。ところが、想定外の出費がありました。

それが、**「住民税」と「社会保険料」**です。

休職後しばらくして自宅に届いた住民税の納付書を見て、その金額に驚きました。5万円〜10万円前後を、しかもかなりタイトなスケジュールで振り込まなければならないようでした。

会社員時代は天引きされていた住民税を、今度は自分で振り込まなければなりません。しかも、その金額は前年の給与を基準に計算されています。つまり、来年の住民税は休職を反映して安くなるはずですが、この休職期間に支払う住民税は、フルで働いていたころを基準にした金額で、まさに「今」に負担がしわ寄せされる形になってしまうのです。仕方ないこととはいえ、かなりの負担感でした。

加えて、会社の社会保険料も引き続き自分で支払う必要がありました。これもなかなかバカにならない金額で、5万円前後だったでしょうか。給与が払われないにも関わらず、会社の口座に毎月決まった金額を振り込む必要がありというのです。マイナスの金額が書かれた給与通知書を見て情けない気持ちになりました。

これらを合わせると、休職してからの1〜2ヶ月は収入がまったくないにもかかわらず、支出としては「生活費・家賃」「住民税」+「社会保険料」が発生します。クレジットカードの引き落としなども含めると、月々40万円近くが支出として発生する計算になり、本当にびっくりしました。

傷病手当金で給料の3分の2が入ることは知っていたので、それでトントンぐらいでやっていけるかな、と軽く考えていたのです。しかし、この住民税と社会保険料の支払いが想定外であり、かつ金額が非常に大きかったため、計算が狂った感覚になったのを覚えています。

住民税や社会保険料については、金額を減らしたり、支払いを遅らせられたりする制度もあるようです。自治体によっても異なると思うので、詳しくはお住まいの自治体に関する情報を調べてみてください。

休職中なのに、「お金を稼がないと」と焦り始める

こうしたこともあり、「これではまずい。何とかしてお金を稼がないと」という強い焦りが生まれました。とはいえ、バイトできるわけでもありません。バイトできるぐらいなら働け、と言われてしまうので、お金を稼ごうと思っても手段がわからず困っていました。

困窮している場合は、勤務先の会社に相談の上多少のバイトや在宅ワークなどをできるケースもあるようです。詳しくはお勤め先や精神科医にご相談ください。

ちょうどその時期、生成AIがかなり高性能になってきていて、コーディングもかなりの精度でやってくれるようになっていました。そこで、「試しに、AIで何かサービスを作ってみよう」と思い立ちました。

しかし、これが始まると、思ったより忙しくなってしまいました。 生成AIは「こういうものを作って」と指示すればコードをすぐに出してくれますし、実際に動かしてみるとなんとなく動きそうではあるのですが、実際にはうまく動かない。そこから修正のやり取りを繰り返していると、あっという間に時間が溶けていきました。「動きそうなのに動かない」状態が続くと、気がつけば1日が終わっているのです。結局、サービスでお金を稼ぐことは全然できませんでした。

この作業は、自分のやりたいことに没頭するという意味では、休職期間の理想的な過ごし方だったかもしれません。ただ、内面を休めたり、セルフケアをしたり、ということとは違ったな、とも思います。前の記事にも書きましたが、「好きなことをする」だけでいいとは、一概にも言えないのだなと、今になって思います。

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