休職が始まってすぐ、ゴールデンウィークになりました。自分は前年の12月に結婚し、妻と二人暮らしをしていたので、妻が働きに出て、自分は平日に家にいる、という生活が始まりました。
幸いだったのは、妻が休職や精神疾患にある程度理解があり、過度に心配したり不安になったりすることがなかった点です。休職できても、家庭で不安が広がり、それが結婚生活の雰囲気の悪化につながることを心配していたので、これは本当にありがたかったと思っています。
休んでいるはずなのに休まらない
ただ、当時は結婚したばかりで、各種の手続きや新生活を整えること、まだ挙げていない結婚式の準備など、考えることややるべきことが山積みでした。それらがタスクとして積み上がっていたので、休職に入っても、正直なところ「休まった」という感じはまったくしませんでした。

加えて、これは自分の気質の問題でもあるのですが、自分は趣味のような「やりたいこと」が多岐にわたるタイプで、休職前からそれらが半ば「タスク化」してしまっていました。休職に入った当初、「ストレスのかからないように、自分の好きなことをして過ごしてくださいね」と精神科医から言われていたのですが、どうも「好きなこと」に追われているような感じがして、気持ちが休まる感じがしませんでした。よく考えているうちに、その「タスクリスト」と化した「好きなこと」に押しつぶされそうになっている自分に気づきました。
そこで、まずは頭の中を整理する必要があると思い、Notion(ノートアプリ)を使って、自分が「やりたい」と思っていることをすべて書き出し、一覧にしてみました。Notionはメモアプリなのですが、階層の中にメモを整理して置けたり、データベースを作れたりするので、情報がとっ散らかっていた自分にはとてもありがたいツールでした。
さて、整理し終えたものを眺めてみると、やはり数が非常に多く、仕事をしている間は当然のこと、仮に休職中で時間があってもとてもやりきれない量だったので、優先順位をつけて、意識に残すべき事柄をグッと絞り込みました。やることとやらなくていいことの整理ができたことで、見通しがだいぶ良くなり、精神的にかなり楽になったのを覚えています。
ただ、そうこうしてゴールデンウィークが終わっても、自分はまだ「休む」ということをうまくできていない感覚がありました。後述しますが、生成AIを使ったサービスづくりに手を出し始めたこともあり、「タスクリスト」にある事柄を、どうにかして詰め込もうとする癖が抜けなかったのだと、今振り返ると思います。自分が心地よく過ごせるペースを保てるように、そこから逆算して、やることの量を調整することを徐々に学んでいきました。
休職しているのに、ホワイトアウトする症状が繰り返される
他の記事でも触れましたが、自分のストレス症状は、「ベッドから起き上がれない」というよりは、「特定の状況で頭が真っ白(ホワイトアウト)になり、パニックになってしまう」というものでした。普段は問題なく過ごせるのですが、妻との生活の中で、彼女から責められるようなことがあると、またそこでホワイトアウトしてしまう……ということが、この時期にも繰り返し起こりました。
休職して職場から離れれば、確かに仕事のストレスからは解放されます。しかし、別の人間関係の中で同じパターンが繰り返されると、同じ症状が出てしまう。 これは「治っていない」のだなと再確認しましたし、単純に仕事から離れればすべて解決するものでもないんだな、と痛感しました。
そこで、もう少し根本的に自分の内面と向き合う必要性を感じ、カウンセリングに通い始めることにしました。


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